震災を経験した今、生きていくための価値観というか、家族とか、友人とか、仕事とか、社会とかについて考え直すヒトがとても多いのではないでしょうか。
「週末起業」という言葉ができはじめてから久しいですが、ひとつの会社に長く勤め上げて全うするというライフスタイルもほぼ崩壊したと言っていいのでは。
さまざまな雑誌で、プチ起業の提案がなされ、完全な営利目的だけでなく、NPO法人を設立して社会貢献を目指すヒトも増えています。
我々はそうした起業のお手伝いをするわけですが、事業を起こすヒトにとっては、それなりの決意も必要で・・・
私自身も短い期間とはいえ、起業した経験もありますし、自らが経営者として利益を上げることの難しさは充分理解しています。
私は起業したいという相談に対しては、単に手続き面のアドバイスだけでなく、どういうビジョンのもとにはじめようとすることなのかを常に留意して聞き取りを行っています。
このことは、どんな行政手続き(つまり、許認可に関わるのか否か)が必要なのかを判断することにも重要なポイントとなりますが、そもそもご依頼者の方が意図していることに合致するのか、ということにも大いに関わります。
相談者の決意に水を差すようなことは本意ではないですが、ひとつひとつできる限り調査して一般的・客観的な回答ができるように努めています。
行政手続きの面で言うと、東京都でやるのか、千葉県でやるのか、という管轄においても違う帰着点になる可能性は充分ありますし、行政の規格にあわせて、事業の方向性を修正していく、という提案の方法もあると考えています。
幸い私のまわりには、登記(司法書士)や税務(税理士)のエキスパートが多数おり、多角的な視点でアドバイスできることが自慢でもあります。
まずは自分のできることから・・・私自身、いろいろなことを考えさせられるそんな1日です。