宗教活動を展開するなかで、主たる事務所(主たる宗教施設)とは別のエリアに活動のための拠点を置きたいという相談を受けることがあります。
これは、宗教法人を取り巻く環境の変化と大きく関係していると私は考えています。
例えば、お寺を取り巻く環境は現代においては大変厳しい状況で、いわゆる「檀家制度」はほぼ崩壊したと言っても過言ではないでしょう。
さらに、先祖代々の宗派にこだわらず、単に埋葬や弔いの手続きができれば良いと考える人も増えました。
単立の宗教法人であれば、あらゆる宗派のニーズに応えるもことも理論的には可能なわけですから、活動拠点の展開は法人運営においてはとても重要な事業計画となるわけです。
どういう施設が活動拠点にあたり、また、活動拠点を設けようとする場合(もしくは設けた場合)の規則変更の必要性の有無などはなかなか判断に困るところなのかなと思います。
一応の基準が文化庁の管理運営ガイドのようなものにありますが、この要件を満たせる宗教法人がいったいどれくらい現実に存在するのかはかなり疑問です・・
